海外で車上荒らしにあう 〜パスポート紛失とその対処法〜

サンフランシスコ市内の路上駐車場に車を停めていたら、車上荒らしにあいました。
称賛するしかないほど、華麗であっという間の出来事でした。

パスポート盗難に遭った場合の対処法と、被害に合わないためのポイントを経験をもとにご紹介します。

 現場はサンフランシスコの有名な観光地の1つである、パレス・オブ・ファイン・アーツ(Palace of Fine Arts)。この日は生憎の雨模様でしたが、人気のスポットらしく観光客も沢山来ていました。

庭園沿いに路上駐車場を見つけ、車を停めました。
荷物を盗まれないようにと、大きめのカバンとスーパーで買った荷物を座席からトランクへ移し、車を離れました。

パレスの写真を撮り、約10分後に戻って来ると唖然。
車の窓ガラスが割られていました。 中を覗くとガラスが飛び散り、後部座席が倒され、トランクに入れていたリュックが消えていました。カバンにはパスポートが入っていました。

海外で車上荒らしに遭いパスポート紛失

海外で車上荒らしに遭いパスポート紛失



◆ パスポート盗難・紛失時の対処法 

1. クレジットカードの確認

 盗られた場合は、発行会社に連絡して直ぐに止めてもらいましょう。
 私は財布は持っていたので無事でした。

2. 地元の警察に被害届を出す
 警察に被害届を出し「ポリスレポート」を作成してもらいましょう。
 渡航書・パスポートの発行や海外保険の請求時に必要になります。

 警察署に行くと、1人先客がいただけでしたが、対応してもらうまで1時間待ちでした。壊された車を見られる事もなく、渡された紙1枚を記入して、さらに待つ事30分、レシートのようなサイズのポリスレポートが3枚発行されました。
 ※何も言わないと2枚になりがちなので、保険を使う方は3枚欲しいと言っておきましょう

3. 日本領事館へ行く
  「パスポート」または「帰国のための渡航書」を発行してもらいます。
   但し、渡航書を申請をするのは日本へ帰国する前日か前々日です。
 必要なものは、4.5×3.5cmの写真2枚、戸籍謄本又は住民票、ポリスレポート、Eチケット(フライトの分かるもの)、発行手数料22ドル。
 
 住民票などは持っていないので焦るところですが、私の場合は親族に送ってもらった住民票の写真でパスしてもらいました。書類を領事館へ提出して約3時間程で、即日で渡航書を発行して頂きました。感動の瞬間✨
領事館は土日は閉まっているのでご注意ください。

 

さて、事件の話に戻ります。

被害にあった直後、車の中に座って呆然としていました。
すると、横を通り過ぎた車からドサッと何か投げ捨てられました。カバンだっ!

この瞬間、その車に乗っていた若い黒人男性と目が合いました。咄嗟に私は通り過ぎた車を写真に収めます。しかし、すぐに後悔の念に襲われました。
車の写真を撮ったことがバレて、さっきの車が戻ってきて撃たれたらどうしよう..と。

投げ捨てられたカバンを見に行くと、残念ながら自分のではありませんでした。
ちょうど向かいの家の住人がこの一連を見ていて、
「それはあなたのカバンじゃないのね?」と聞いてきました。
「はい、私のではありませんでした。」と返事をすると、
どこかへ電話をし始めました。警察に盗難物が捨てられた事を連絡しているようで、また捨てられているわといった様子で話していました。

警察署で写真を見せると、残念ながらナンバーが不明瞭で、ふーんと一瞥されただけでした。先ほどの身の心配が杞憂に終わった事だけは幸いでした。


事件の反省
 わずか10分の間に、トランクに荷物がある事を知っていたかのような犯行だったことから、盗まれないようにと荷物をトランクに移したことが致命的だったようです。推測ですが、犯人はここで観光客が荷物を置いて車から立ち去るのを待ちわびていたのでしょう。
そこに捕って下さいと言わんばかりにトランクに荷物を詰め込む自分。まさにカモネギでした。
そして軽率だったのが、パスポートを車の中に置いて行ったことでした。

後で分かった事ですが、このパレス・オブ・ファイン・アーツに面する道路は車上荒らしホットスポットでした。綺麗なパレスを前に油断した観光客は格好の餌食だったのです。


海外で被害を防ぐポイント・車の中に荷物を置きっぱなしにしない
・治安の悪いところや人通りの少ないところには車を停めない(パンクさせれられる事もあります)
・トランクに荷物を詰め込むのは車で移動をする直前にする
・ブランド街や観光地付近のショッピング街はスリの多発スポット。貴重品に十分注意
・お金は分散して持ち歩く
・ATMの引き出しやクレカ使用で暗証番号を入力する時は、片手で手元を隠す
・たとえ数分、数秒でもカバンを置き去りにしない
・盗まれたり失くしたりしたときのために、パスポートの写真を取っておく
・犯罪の発生状況や発生位置を公表している警察署などもあります。事前にホームページで確認する事をお勧めします



 せっかくの旅が台無しにならないように、被害を未然に防ぎ、楽しい思い出にしましょう