サンフランシスコの治安
一般に治安が良いとされるサンフランシスコ。実際のところはどうなのでしょうか
Central Square(TriTech Software Systems)が、法執行機関(警察)からの情報をもとにCrime Mappingを作成し、北米の犯罪を減少させるために犯罪事件に関する情報を一般公開しています。
画像はTriTechが公開している犯罪マップです。
期間は2019年の4月7日〜4月13日の7日間。
この地図を見てピンとくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。サンフランシスコの旅行者なら必ず訪れるであろうフィッシャーマンズワーフの周辺地図です。
この地区だけでわずか1週間の間にスリや強盗、車上荒らし、性犯罪、凶器の所持などが70件起きており、犯罪のオンパレードとなっています。
こちらは、高級デパートやおしゃれなレストランが立ち並ぶユニオンスクエアの周辺地図です。
そのすぐ南側は治安のあまり良くないテンダーロイン地区があり、ユニオンスクエアでも数多くの事件が起きていることがわかります。
ここに写っているエリアだけで、1週間の間に352件もの犯罪が報告されています。
こちらのリンクから、リアルタイムのCRIME MAPPINGを見ることができます。
https://www.crimemapping.com/map/ca/sanfrancisco
◆使用されている犯罪項目の和訳・説明
Arson・・・建物や車両、個人所有物の放火
Assault・・・暴行。家庭内暴力は含まない
Burgaly・・・不法侵入、侵入による盗難
Disturbing the Peace・・・公安を脅かす行動
Drugs/Alcohol Violations・・・規制物の製造・栽培・販売・所持・使用。飲酒運転は含まない
Fraud・・・詐欺
Homicide・・・殺人
Motor Vehicle Theft・・・車やバイク、自転車の盗難
Robbery・・・強盗
Sex Crimes・・・レイプ、売春、性犯罪
Theft/Larceny・・・盗難、窃盗。横領・詐欺・車の盗難は含まない
Vandalism・・・破壊、損害
Vehicle Break in・・・車両からの物品盗難
Weapons・・・銃などの凶器の製造・販売・購入・所持・使用・輸送
かく言う私も、サンフランシスコ市内で2度被害に遭っています。
1度目は盗難(コーヒーを注文している時にカバンを取られそうになりました)、2度目は車上荒らしでした。
サンフランシスコ警察署に掲示されていた犯罪マップです。
2019年2月1日〜2月28日に発生した車上荒らし
2019年2月1日〜2月28日に発生した侵入盗
2019年2月1日〜2月28日に発生した盗難事件
◆車上荒らし
Franclin Stとテンダーロイン西部、Geary Blvdのフィルモアや日本平和広場周辺で多発しています。
路上駐車場の車を狙った犯行が多いようです。路上駐車場の方がコインパーキングに比べて圧倒的に安価なことが多いですが、ここは安全料と考え大型のコインパークに停めるのが好ましいです。
左上のコの字になっている部分も要注意です。パレス・オブ・ファイン・アーツを囲む道路で車上荒らしが多発しています。車上荒らしは、車内に無防備に荷物を残している車をターゲットにするため、絶対に荷物を車内に置きっぱなしにすることは辞めましょう。
◆侵入盗や盗難・スリ
ウエスタン・アディション(Western Addition)で多発しています。フルハウスのロケ地として有名なペインテッド・レディースのある地域です。
また、暴力事件や公然わいせつはテンダーロインで多く発生しており、スリはユニオンスクエアでも多発しています。
この周辺を訪れる際は、犯罪に巻き込まれないように十分に注意しましょう。
もし被害にあってしまった場合は、すみやかに管轄の警察署へ行きましょう。
ここまでずっと犯罪事件の紹介で不安を煽ってしまったかもしれませんが、サンフランシスコはとても良いところです。油断をせず、遅い時間の外出は控え、危険なエリアに近づかないように気をつければ素敵な時間を過ごせるでしょう。